もう1つ、イタリアは過激派にとって魅力的なターゲットではないという事情もありそうだ。イタリアは国際社会であまり存在感を発揮していないと、ストラッツァリは指摘する。ISISが標的としてローマを名指しするとき、狙いはカトリックの総本山である法王庁であって、イタリアの首都を指しているわけではない。
何よりイタリアには、テロ攻撃の拠点として好都合な条件がそろっている。地理的には昔からアラブ世界から西欧に入る玄関口だった。しかもマフィアの本拠地であるため、書類偽造のプロ集団がいる。
そのため国際テロ組織は、イタリアを他国で攻撃を行うための「停泊場所、兵站拠点」にしてきたと、ストラッツァリは言う。「(イタリアはテロの)前線ではなく、後方基地だ。後方基地で暴れるバカはいない」
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