[シドニー 4日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)は4日、政策金利を予想通り3.60%に据え置いた。

コアインフレ率の上昇、個人消費の拡大、住宅市場の回復を踏まえ、追加緩和に慎重になっていると表明した。

最近の指標は、経済にインフレ圧力が残る可能性を示唆していると指摘。データの進展に応じて見解を更新すると付け加えた。

市場では、第3・四半期の消費者物価指数(CPI)が強い内容となったことを受けて、今週の利下げは見込まれていなかった。12月の利下げを予想する声も少ない。<0#AUDIRPR>

中銀は金利見通しについてほとんどガイダンスを示さなかった。

ブロック総裁は記者会見で、中銀の政策に偏りはなく、現在の金利はまだやや引き締め的だと判断されているものの、不確実性が高い状況だと説明した。

「これ以上の利下げがない可能性も、さらなる利下げがある可能性もある」と述べた上で、金利はそれほど大きく上がっていないため、大幅な引き下げは必要ないかもしれないとの見解を示した。

豪ドル<AUD=D3>は小幅安の0.6526米ドル。債券市場は下落し、3年債先物は5ティック安の96.29と、5カ月ぶりの安値付近となった。スワップ市場では12月の利下げ確率はわずか10%で、緩和サイクルが終了したとの見方もある。

中銀は「理事会の判断では、7─9月期の基調インフレ率の上昇の一部は一時的な要因によるものだ」と述べた。

金融環境は今年に入って緩和しており、金融政策がやや制約的なままかどうかについては不確実性があると指摘。「理事会はデータの進展に応じて見通しを更新しながら、慎重な姿勢を維持することが適切と判断した」と述べた。

<雇用については依然前向き>

ブロック氏は、労働市場は緩和しつつあるものの、依然として逼迫していると述べ、失業率の急上昇は懸念していない姿勢を示した。

オックスフォード・エコノミクス・オーストラリアの経済調査・グローバルトレード担当責任者ハリー・マーフィー・クルーズ氏は「理事会は最近のデータが『インフレ圧力が経済に残る可能性』を示唆していることを認めただけでなく、短期的なインフレ見通しを大幅に引き上げた」と語った。

「基調インフレ率はさらに上昇し、第4・四半期に3.2%に達し、来年半ばまでその水準が続くと予想されている。この予想が正しければ金利が下がるのは早くても2026年後半になるだろう」と述べた。

ナショナル・オーストラリア銀行のグループ・チーフ・エコノミストであるサリー・オールド氏は、「中銀は今のところインフレに関してパニックには陥っていない。しかし、最近のインフレ圧力の上昇を完全に無視するつもりもないだろう」と述べた。

「全体として、中銀がソフトランディングを実現するという見方は依然として有効だ」としながらも、トレンド成長率と完全雇用を達成し、かつコアインフレ率が持続的に目標範囲内に収まるまでには、より長い時間を要するとの見方を示した。

これまでのところ、オーストラリア・コモンウェルス銀行(CBA)は現在の緩和サイクルは終わったとし、ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)とANZは来年に1回の利下げがあると予想。ウエストパックは来年2回の利下げを見込んでいる。

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