[シドニー 5日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)のブロック総裁は5日、インフレが依然として高すぎるため、近い将来の利下げを検討するのは時期尚早との認識を改めて示した。

総裁はシドニーで講演し、インフレ率を2─3%の目標レンジまで抑え込むことが引き続き最優先事項だと述べた。

「経済がおおむね予想通り推移した場合、理事会は近い将来に利下げを行う位置にあるとは想定していない」と語った。

国内の住宅などの価格上昇圧力がなお、目標より高いインフレの要因になっていると指摘。このため、コアインフレが目標レンジに戻るのが2025年終盤までずれ込む見通しとなっている。

総裁は中銀の基本シナリオにかなりの不確実性があると認め、理事会がいかなる状況の変化にも適切に対応すると説明。高インフレの期待が定着した場合は、中銀としてさらに経済成長を抑える必要が生じるとした。

中銀は昨年11月以来、政策金利を4.35%で据え置いてきた。現在の金融政策が十分に抑制的で、インフレを目標まで抑え込む一方で雇用の伸びを維持できると判断している。

「しかし結局のところ、インフレ率をいつまでも目標を上回る水準にとどまらせていては、われわれの最大雇用の目標に役立たないと再認識する必要がある」と強調した。

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