フィリピン人のある家族は日本に20年近く暮らしている。入管からは昨年、「両親が帰国すれば子どもが日本に定住できる可能性がある」との提案が持ち出された。日本生まれの息子は中学3年生。母は泣きながらこう訴える。「私と夫以外、息子の面倒をみられる人はいない」。

法務省入国管理局は、個別のケースにはコメントしないとしたうえで、こうした提案を入管から差し向けることはなく、家族からそのような要望があった場合に検討する、としている。

ウティナンは今、支援者である日本人の男性と暮らしている。ウティナンは退去強制処分の撤回要請を退けた地裁判決を不服とし、7月に東京高裁に控訴している。新たな判決は12月に下される。

(舩越みなみ、Thomas Wilson 翻訳:宮崎亜巳 編集:北松克朗)

ロイター
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