[北京 24日 ロイター] - 中国北京市最大の海鮮市場「京深海鮮市場」では24日、東京電力が福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出を開始したことを受けて、関係者から怒りと不安の声が上がった。
中国の国営メディアやソーシャルメディアでは処理水の海洋放出に対する批判が相次いでおり、税関当局は同日、日本の水産物の輸入を全面停止すると発表した。
同市場で働く22歳の販売員は「ネットでは海鮮は今後は『核海鮮』と呼ばれるとの投稿が出回っている。影響は甚大だ」と批判。
日本政府は中国側に対し科学的根拠に基づいた議論を行うよう求めているが、別の販売員は「日本の主張は全くのでたらめだ。なぜ全く影響がないと言えるのか。影響がないなら、なぜ国内で貯蔵せずに海洋に放出するのか」と不満を漏らした。
ロイターは、中国政府が日本の水産物輸入停止を発表する直前、同市場の関係者8人に話を聞いたが、全員が日本の水産物の購入や販売はもうしないと語った。日本に代えて米国、カナダ、ロシアから商品を輸入していると話す関係者もいた。
中国本土や香港の日本料理店オーナーも規制への対応を急いでおり、検査強化への不安を口にしている。