[ストックホルム 26日 ロイター] - スウェーデンのボーリン民間防衛相は26日、スウェーデンは北大西洋条約機構(NATO)加盟候補国としてのイメージ悪化を狙った「ロシアの支援を受けた者」による偽情報キャンペーンの標的になっていると述べた。スウェーデンがイスラム教の聖典コーランを燃やすデモを支持しているとほのめかす偽情報が拡散されているという。
ボーリン民間防衛相は記者会見で「スウェーデンの国益と国民に損害を与えることを目的とした、国家、もしくは国家に類似するものに支援されている偽情報キャンペーンの標的になっている」とし、「ロシアの支援を受けた者が、聖典冒とくの背後にスウェーデン政府がいるという誤った考えを拡散させている。当然、全くの虚偽だ」と述べた。
その上で、こうした動きは分裂を作り出し、スウェーデンの国際的な地位を弱めることを目的としていると指摘した。
ボーリン民間防衛相の発言について、在ストックホルム・ロシア大使館からコメントは得られていない。
スウェーデン心理防衛局の報道官は記者会見で「ロシアはこのような機会を利用し、メディアを通して自国のアジェンダを宣伝している。狙いは西側諸国を分裂させ、スウェーデンで懸念と分裂を拡大させることだ」とし、「ロシアの野心は明らかにスウェーデンのNATO加盟を複雑化させることだ」と述べた。
スウェーデンはロシアによるウクライナ全面侵攻開始を受け、隣国フィンランドと共にNATOに加盟を申請した。
スウェーデンのほかデンマークで反イスラムデモ参加者がコーランを焼却するなどする事件が相次いで発生。両国政府はコーラン焼却を非難しているが、スウェーデンのNATO加盟に拒否権を持つトルコはこうした抗議デモに反発している。