[ジャカルタ 5日 ロイター] - インドネシア統計局が5日発表した5月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比4%に鈍化し、中央銀行の目標レンジ(2─4%)の上限に予想より早く戻った。
CPI上昇率は国際的な食品・エネルギー価格高でインフレ圧力が強まったことから2022年6月以降、中銀の目標を上回って推移していた。ただ、中銀の計225ベーシスポイント(bp)の利上げが奏功し、昨年9月に6%近くでピークを打ってからは徐々に鈍化していた。
ロイター調査のアナリスト予想は4.22%だった。4月は4.33%。
政府が価格統制する不安定な食品価格を除いたコアインフレ率は2.66%で、前月の2.83%から鈍化した。市場予想は2.80%だった。
中銀は前回の政策決定会合で、CPIの総合指数が第3・四半期に目標レンジに戻ると予想していた。
統計局の担当者は、インフレ鈍化はイスラム教のラマダン明けの祭りが終わって航空運賃が下落したことが要因だと指摘した。
DBS銀行のエコノミストは、ラマダン明けの祭りの影響が薄れていること、食料品価格が政策で抑えられていることから、インフレ率は引き続き予想を下回ると指摘。中銀は中立的な政策スタンスを維持するものの、インフレ率の推移と中銀の通貨に対する建設的な見方を理由に、第3・四半期には緩和に転じると予想した。
一方、ダナモン銀行のエコノミストは、インフレ率が予想よりかなり早く目標値に戻ったとしても、世界的な食料価格の下落による下振れリスクと、主要産油国「OPECプラス」の減産による原油価格上昇とのバランスが取れているため、中銀は年内いっぱい政策金利を据え置くと予想した。