ハンガリー南部の村々にも支援物資を届けた。この地域に滞在する難民には、特に手厚い支援が必要だと痛感した。村では農場労働者が寝泊まりする粗末な小屋に難民の数家族が同居していた。壁はカビだらけ、食べ物も十分にない。難民認定されれば無償で医療と教育を受けられるが、手続きには時間がかかる。

いったんイギリスに戻った私たちは寄付の一部でもう1台ワゴン車を購入することにした。ボランティアをハンガリーに派遣して難民の輸送を手伝うためだ。ブダペストから国境まで支援物資を運び、帰りは難民を乗せて来る。

今は寄付もボランティアもたくさん集まっているが、いつまで続くか心配だ。残念ながら、この危機は何週間、何カ月、ことによると何年も続く恐れがある。世界の関心が薄れても、大勢の難民は依然として支援を必要としている。人々の善意が長く続くことを願ってやまない。

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