[ムンバイ/ニューデリー 13日 ロイター] - 経済危機に揺れるスリランカに対し、インド政府が最大20億ドルの追加金融支援の約束に前向きになっている。食料や燃料も援助しつつある。両国の事情に詳しい消息筋5人がロイターに語った。スリランカが近年、中国との関係を強化していたことから、インドとして失地回復を図ろうとしている。
スリランカは1948年の独立以来で最悪の経済危機に見舞われ、各地で抗議活動が続いている。12日には対外債務の一部支払いの一時停止を発表し、初めての対外債務のデフォルト(債務不履行)状態に事実上、陥った。インドや中国などの友好国に対し、融資枠や食料やエネルギーの支援を要請。インドと中国は既にそれぞれ多額の金融支援を約束している。
インド側の消息筋は「われわれは絶対にスリランカを助けようと思っている」とし、さらなる通貨交換や融資を進んで提供したいと語った。インド政府高官は、スリランカの12日のデフォルトを巡る発表は懸念材料だと認めた上で、「それでもわれわれは最大20億ドルの通貨スワップや支援を提供できる」と述べた。
スリランカ政府の事情に詳しい消息筋によると、同国政府はアジア決済同盟に借りている約20億ドルの返済繰り延べを巡り、インドに助けてもらいたいと考えている。この問題についてインドからは前向きな反応を得られているという。
インドはこれまでのところ、スリランカに総額19億ドルの融資や融資枠や通貨スワップを約束した。スリランカは燃料入手のためさらに5億ドルの融資枠も求めている。
これに対し、中国はスリランカにシンジケートローン13億ドル、中国元建てスワップ15億ドルを既に提供。さらなる融資や融資枠に向けた交渉も進んでいる。
ある消息筋によると、インド政府はスリランカの中国依存を断ち切りたいと強く望んでいる。スリランカの対中債務残高は約35億ドルで、スリランカの対外債務の10.8%に上る。中国政府はスリランカに港湾や道路も建設している。この消息筋は「われわれはスリランカの対中債務を減少させたい。われわれとスリランカの関係を強化したい」と語った。インドは14日のスリランカの新年の祝日に向けて、砂糖やコメ、小麦を積んだ船も送っている。
スリランカは18日に国際通貨基金(IMF)と正式に融資交渉入りする予定。インド側の消息筋は、同国政府がさらなる支援で合意する上ではこのIMF交渉が重大な意味を持つと指摘した。