政権発足から3年。イタリアのメローニ首相は同国政界の舵取り役として地位を固めた。多くの欧州指導者を動揺させた経済面の逆風や国際的な不確実性に抗っての成果だ。

不安定が常だったイタリアで、メローニ氏の着実な指導力は市場から称賛されている。しかしアナリストは、同氏が地位を確固たるものにしたのは、この国が切実に必要とする痛みを伴う改革を避け、現状維持を良しとした結果だと言う。

最近の世論調査によると、メローニ氏が率いる政党「イタリアの同胞(FDI)」および、同党を含む保守連立政権は、2022年の選挙で勝利した時点よりも支持率が上がっている。現政権としては珍しい。

メローニ氏自身の支持率は42%前後で推移しており、ドイツのメルツ首相やフランスのマクロン大統領など、多くの欧州政治家らを大きく上回っている。

アナリストはこの持続的な人気について、彼女の能力と統制力に対する幅広い認識を反映していると説明。こうした認識は、国際舞台での強い存在感と、公共支出への慎重姿勢によって投資家を安心させたことに裏打ちされたものだと話している。

ロンドンの政治リスクコンサルティング会社、テネオのウォルファンゴ・ピッコリ氏は「予算制約には対処したが、変革的な構造改革はない。議会多数と弱い野党にもかかわらず、野心を欠く」と述べ、改革を避ける姿勢に言及した。

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リスク回避的な統治