1.5Lの水で便秘解消! 肝臓の活力をアップ

さらにもう1つ、便秘を解消し、肝臓に活力を与える「とっておきの方法」を紹介します。

それが、「1日1.5Lの水を飲む」こと。体重増加を防ぐために水分補給を制限する人がいますが、それはかえって逆効果です。便も硬くなって便秘を助長します。

私たちの体の55〜60%は水分が占めています。とくに血流が豊富な肝臓には水分が多く含まれますが、脂肪組織の水分含有率はおよそ33%と低くなっています。つまり、体脂肪が増えるほど、体全体の水分割合は下がっていくのです。

さらに、肝臓に脂肪が蓄積すると、実質部分が圧迫されて血流が減り、単位体積あたりの血流量も低下します。その結果、肝臓内の水分含有量も減少し、「脂肪肝の肝臓」は、本来の「みずみずしさ」を失っていくのです。

忙しくて水分を摂取する時間がない、水を飲んだら太りそうという理由で水分摂取量が少ないと、体は脱水状態となって、代謝機能は低下します。その結果、エネルギーを消費しにくい「太りやすい体質」になってしまうのです。

成人は1日で平均、尿や便から1.6L、呼吸や汗から0.9Lの合計2.5Lほどの水分を失います。一方で、食事から約1.0Lの水分を摂取でき、体内で作られる水が300mlほどあるため、摂取すべき必要最低限の水分量は1.2Lになります。

そこで、食事で摂る水分とは別に1日1.5Lを基準にこまめに水を飲みましょう。具体的には、朝起きたらコップ1杯200ml、そのほかに午前中で500ml、午後に500ml、入浴前後にコップ1.5杯300mlの水分摂取をするのが理想です。

食前に水を飲む「プレローディング」が最強の「肝活」

水の飲み方としては、食前に水を飲む「プレローディング」を習慣にしましょう。プレとは「事前」、ローディングとは「補給」を意味し、「水分を事前に補給する=食前に水を飲むこと」になります。

食事で体内の塩分濃度が上がると、体は水分不足と判断して飢餓状態の危険信号が出ます。すると、飢餓に備えて脂肪をため込もうとするシステムが働くのです。

だから、食事によって塩分濃度を上げすぎないように水を飲んでおけば、余計な脂肪の蓄積も防げます。しかも、食前に水を飲めば満腹感が早まるので、食事量を減らす効果も期待できます。

水を事前に飲むことで空腹感が低下し、次の食事までの間食を減らしやすいという報告もあります。また、水を飲むと代謝効率が一時的に上がってエネルギー消費が増加し、食べても脂肪を蓄積しにくい体質に変化するといううれしい効果もあります。

ゼロカロリーでお金もかからず、痩せやすい体質になれる「プレローディング」を、肝活ルーティンとして取り入れてください。

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※当記事は「PRESIDENT Online」からの転載記事です。元記事はこちら
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