不幸をもたらしているのは「スマートフォン」?

だが、Z世代の不幸度の高さの主因として、ブライソンが最も注目しているのは「スマートフォン」だ。

「スクリーンタイムやスマートフォン、高速ブロードバンドの普及が精神的健康に与える影響について、活発な議論が行われてきた」と、ブライソンは英タイムズ紙に語っている。

「画面との接触頻度と精神的健康の悪化には、単なる相関関係だけでなく、因果関係もあるという証拠が次第に増えてきている。もちろん話はそう単純ではないが」

共著者のブランチフラワー教授も研究結果を「世界的な危機」と位置づけ、学校でのスマートフォン禁止や、若者が対面での社交イベントに戻るよう促すといった、速やかな対策を呼びかけている。

「最初はアメリカでこの現象を確認した。人生全体が精神的にとても辛い、と日々絶望を感じる若者、とりわけ若い女性が爆発的に増えている。その後、同じ傾向がイギリスで確認された。今や世界中で見られる現象だ」

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