デジタルネイティブ世代ならではの悩み

今回の研究は、米ダートマス大学のデービッド・G・ブランチフラワー教授(経済学)、ユニバーシティー・カレッジ・ロンドン(UCL)のアレックス・ブライソン教授(定量社会科学)、英財政学研究所(IFS)のシニア・リサーチ・エコノミストのシャオウェイ・シューによるもの。

彼らの論文『若者の精神的健康の悪化と世界的に消えつつある年齢別幸福度の山型パターン』では、アメリカやイギリスを含む44か国の統合データを分析。研究の核心は、中年期における「不幸の山」が消失している点だという。

その代わり、Z世代には年齢を重ねるにつれて不幸度が減っていく「スキー場の斜面のような」形が見られる。これは「全面的に、若年層の精神的健康の悪化によるものだ」と、論文の共著者、ブライソン教授は語る。

Z世代は、ソーシャルメディア(SNS)が当たり前に存在するデジタルネイティブ世代だ。加えて、10代や大学時代の大半を新型コロナウイルスの影響で、自宅に閉じ込められた状態で過ごしてきた。そのため、彼らは他の世代とは異なる独特な課題に直面してきた。

さらに、今年初めの世論調査では、Z世代は全世代の中で平均的な借金額が最も高かった。

不幸をもたらしているのは「スマートフォン」?
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