<アルジャジーラのテントを直撃したイスラエルのミサイルは、戦場の証人を「計画的に」消すことに成功した。もし世界の目の前でガザに残った最後の報道陣が瞬時に排除され得るなら、同じ弾圧装置は自国にくる。アメリカには既に輸入されている>

*This story originally appeared in Common Dreams on May 25, 2025. It is shared here with permission under a Creative Commons (CC BY-NC-ND 3.0) license.

2025年8月10日の夜、ガザ市の外気は埃で重く、発電機の低いうなりが響いていた。爆撃で破壊されたアルシファ病院の外、質素な報道テントでは市内に残るアルジャジーラ最後の取材班が、静かな切迫感の中で働いていた。カメラは三脚に載せられ、折りたたみ机の上ではノートパソコンが光を放っていた。土嚢も武装警備もなく、戦時国際法の下で保護対象であることを示す「報道(プレス)」の表示があるだけだった。

カタールを拠点とする国際ニュースネットワーク、アルジャジーラは、長年ガザに常駐し、他の国際メディアが到達できない場所からも報道を続けてきた。長くイスラエル当局の敵意にさらされ、偏向の疑いをかけられ、エルサレム支局を閉鎖すると脅されたこともあるが、紛争の当事者すべてを取材し報道する実績を示すことで、生き延びてきた。

今回の戦争では、イスラエル軍の同行なしに外国人記者がガザに立ち入ることを禁じられているため、地元のパレスチナ人記者は、孤立した飛び地から報道する貴重な存在だった。彼らの報道、映像、インタビューは、アラビア語圏の視聴者のみならず世界中の主要メディアにも伝えられた。

テント内にはアナス・アルシャリフ、モハメド・クレイケ、イブラヒム・ザヘル、モハメド・ヌーファル、モアメン・アリワら5人の記者やカメラマンが座っていた。そこへイスラエルのミサイルが直撃した。イスラエル軍は報道のテントを標的にしたことを認めた。イスラエルの敵であるイスラム主義勢力ハマスの部隊指導者だったアルシャリフを狙ったと主張したが、その主張の真偽は第三者に確認されていない。アルジャジーラはこれを計画的な暗殺だと述べている。

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証人を殺せば物語も死ぬ
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