トランプの行動は予測不能
国際社会では、「米中対立は世代をまたぐ」と考えられていた。その中で、もしトランプが対中政策を宥和路線に切り替えるなら、最大の方針転換の1つとなるだろう。
しかし、すべての専門家が、トランプが肚の内を詳らかにしていると考えているわけではない。
オックスフォード大学中国センターの研究員であるジョージ・マグナスは「トランプは、自身でないと中国と取引できないことを世界に示したがっている。バイデンにはそれができなかったと思わせたいのだろう」と本誌に語った。「トランプやその政権が、中国を戦略的な敵と見なしていないというわけではない。だがトランプは、就任初年度に『勝利』を誇示し、米中はビジネスができるという姿を世界に見せたがっているのだ」
さらにマグナスは、「米国には『アメリカ・ファースト』の投資方針に関するメモが存在する。そこでは公然と反中国の立場が取られている。中国製品に対する最恵国待遇を撤廃する可能性も十分にある。トランプの立ち振る舞いやスタンスには、微妙さと曖昧さが常につきまとうが、それらはすべて現実になり得る」とも指摘した。
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