ここからレムキーは、赤ちゃんに必要な手当てを受けさせるために全力を尽くした。その様子は5月27日、インスタグラムに掲載されている。赤ちゃんは警察と救急隊が連携して、無事に保護施設へ移された。

レムキーは大急ぎで自分の農場へ戻ると、赤ちゃんのためにヤギミルクを取って来た。翌朝、野生生物保護施設が開いて赤ちゃんを迎えに来てくれるまで一晩中、みんなで赤ちゃんの体を温め、乾かし続けた。

「最初に赤ちゃんを見た時は胸が張り裂けそうだった」とレムキーは振り返る。「私たちはこの惑星の世話人で、地球上の全ての生き物の面倒を見る責任があるんだと、強く実感した」

レムキーが動画に添えたコメントによると、助けられた赤ちゃんには保護施設で「妹」ができた。やはり親を失ったヘラジカの赤ちゃんだった。

インスタグラムの動画は7月7日までに16万3000回以上再生され、「いいね」は1万5000件に上った。ユーザーは赤ちゃんの境遇に心を痛めながらも、命が助かったことに感謝していた。

あるユーザーは「私が住んでいるところみたいに安楽死させられなくて本当に良かった!」と書き込み、別のユーザーは「ママは最後の瞬間まで自分の小さな子供を守ったんだね」とコメント。

もう1人は「あのかわいい赤ちゃんにあなたたちが付いていてくれて本当に良かった」と付け加えている。

(翻訳:鈴木聖子)

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 戦争インフレ
2026年4月28号(4月21日発売)は「戦争インフレ」特集。

ホルムズ海峡封鎖でガソリン・日用品が高騰。世界経済への悪影響と「出口」を読み解く

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます