この課題を解決すべくファーボが開発しているのが地熱増産システム(EGS)だ。水圧破砕法を用い、高温岩体に割れ目を作って高圧水を投入することで透水性を上げ、地熱発電に適した条件を人為的に整える。
米エネルギー省はEGSを再生可能エネルギーの「次のフロンティア」と呼んでいる。従来地熱発電は難しいと考えられていた地域でも開発が可能になるからだ。同省はEGSによって、米国内で6500万軒以上の住宅や事業所の需要を満たす電力を得られる可能性があるとみている。
来年夏には送電を開始
ファーボは現在、ユタ州南西部で次世代地熱プロジェクト「ケープ・ステーション(Cape Station)」の開発を進めている。計画の第1段階として3基の地熱発電機を建設中だ。
ジュウィットによれば、第1号機は来年夏に送電を開始することになっており、まず100メガワットの電力を供給する予定だ。2028年までには500メガワットまで発電容量を上げる計画で、電力の供給先には石油大手のシェルエナジーも含まれる。
コンサルタント会社のドゴリエ&マクノートンは、将来的に5ギガワットの出力が見込めると評価する。1ギガワットは75万世帯が暮らす町の年間消費電力に相当する。
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