ロバートは24年の米大統領選の終盤に活動を開始し、ワイルズ氏を含む複数のトランプ氏側近のアカウントに侵入したと主張した。

ロバートはその後、ジャーナリストにメールを拡散。ロイターはこれまでに、トランプ氏と現在は保健長官を務める元大統領候補ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏の代理人の弁護士と金銭的に取り決めした内容を記したとみられるメールなど、一部の流出資料が本物であると確認した。

米司法省は24年9月の起訴状で、イラン革命防衛隊がロバートのハッキング活動を指揮したと主張した。ロバートはロイターとのチャットで、こうした疑いについてコメントを避けた。

ロバートはトランプ氏の当選後、これ以上の流出を予定していないとロイターに語り、今年5月にも「もう引退した」と述べた。

しかし、今月になってイスラエルとイランの12日間におよぶ空爆戦争と米国のイラン核施設空爆があった後、ロバートは活動を再開した。

イランのサイバースパイ活動について執筆したことのあるアメリカン・エンタープライズ研究所の研究員、フレデリック・ケーガン氏は、今回の攻撃でイランは深刻な打撃を受けており、そのスパイらは米国やイスラエルのさらなる行動を招かない形で報復しようとしている可能性が高いとの見方を示した。



[ロイター]
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