<知性をもつ森は現実に存在するかもしれない...年老いた樹木が若い木々にシグナルを発して伝授か?>

皆既日食の際に樹木同士が情報をやりとりしている可能性があることが、最新研究で明らかになった。とりわけ年老いた木々は、若い木に重要な情報を伝達しているとみられる。

老木は皆既日食に先立って生体電気パルスを発し、他の木とシグナルを交わす「予測的な同期反応」を示していることを国際研究チームが発表。これはJ・R・R・トールキンの小説『指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)』に登場する知性をもった、まさに樹木「エント」である。

予測と同期──植物の振る舞いに新発見

研究者らは2022年10月の皆既日食の際、イタリアのドロミテ地方のトウヒの木に低電力センサー「サイバーツリー(CyberTree)」を取り付け、生体電気データをリアルタイムで収集した。

その結果、日食が始まる数時間前から木々が電気活動を変化させていた。また、日食に反応しただけでなく、事前に調整を始めていたことも判明したのだ。

本論文の執筆者の1人である、オーストラリアのサザンクロス大学のモニカ・ガリアーノ准教授は次のように述べる。

「この予測的かつ同期的な反応は、森林がいかにして適応し、コミュニケーションを取っているかを理解する鍵になります。植物の行動に複雑性の新たなレイヤーが加わりました」

人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に安心な水にアクセスできる社会の実現へ
人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に安心な水にアクセスできる社会の実現へ
PR
老木は「覚えている」
【関連記事】