「利益の80%は顧客の20%がもたらす」「仕事の成果の80%は費やした時間の20%から生まれる」――こんな法則について、聞いたことのある人は少なくないだろう。「80対20の法則」あるいは「パレートの法則」という名で知られ、驚きや実感とともに世界中で語り継がれてきた。

 だが、多くの人はこの法則を、なんとなく知ってはいても、理解はしていないのではないか。80対20の法則で大切なのは「世の中そんなもの」と達観することではなく、それを"使う"こと。リチャード・コッチによる『新版 人生を変える80対20の法則』(仁平和夫/高遠裕子訳、CCCメディアハウス)は、この法則を人生やビジネスに応用し、成功を導くためのいわば手引書だ。
 このたび、この世界的ロングセラーがオリジナルストーリーでコミック化されたのを機に、『まんがでわかる 人生を変える80対20の法則』(リチャード・コッチ原作、阪口ナオミ作画、CCCメディアハウス)の「プロローグ」と「第1章」から一部を抜粋し、5回に分けて掲載する。

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『まんがでわかる 人生を変える80対20の法則』

 リチャード・コッチ 原作

 阪口ナオミ 作画

 CCCメディアハウス

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『新版 人生を変える80対20の法則』

 リチャード・コッチ 著

 仁平和夫/高遠裕子 訳

 CCCメディアハウス

※第1回【まんが】80対20の法則は、実は使ってこそ価値がある はこちら

※第2回【まんが】少ない努力で大きな成果を出すのが、80対20の法則 はこちら

※第3回【まんが】駄菓子屋の経営も、20%の売れる商品が支えている はこちら

◇ ◇ ◇
天宮美礼(あまみや・みれい)「そもそも80対20の法則って何なのよ」

(みどり)「簡単に言えば、全体のごく一部が大半の結果をもたらしているってこと。たとえば売り上げの80%を占めているのは、わずか20%の商品だということ」

美礼「じゃあ、残りの80%の商品は無意味ってこと? 私のオシャレ雑貨も?」

「残念だけど」

美礼「そんなあ! ウソよ、絶対!」

「人間にはなかなか受け入れられない法則よね。企業を進歩発展させているのは人々の20%で、残りの80%は無意味って法則だからね」

美礼「そうよ、そんなのっておかしい。人はみな誰かの役に立っているはずよ」

「そうじゃないの。無意味と思える80%の人々を活かすことによって、もっと世の中をよくできる。80対20の法則を実践すれば、それができるのよ」

美礼「でもそれって絶対の法則なの?」

「自然界の法則なの。人間も自然の一部だから、この法則から逃れることはできないの」

80対20の法則の理解

 80対20の法則とは、投入、原因、努力のわずかな部分が、産出、結果、報酬の大きな部分をもたらすという法則です。たとえば、あなたが成し遂げる仕事の80%は、費やした時間の20%から生まれます。つまり、費やした時間の80%はわずか20%の成果しか生まないということです。これは一般の通念に反しますし、受け入れがたい側面を持っています。努力した80%が無駄になったような気がするからです。しかし、この法則は事実なのです。