確かに世の中には、膝に真っすぐ飛び乗ってくる人懐っこいネコもいる。だがたいていの場合、ネコと仲良くなりたいと思ったら、相手がこちらの好意を受け入れる気になるまでじっと様子をうかがい、待つしかない。
『Flow』と観客との関係はそれにちょっと似ている。離れた場所からその美しさを味わった上でやっと、距離を縮めることが許されるのだ。だがいったん絆が生まれてしまえば、この作品の世界に帰りたくなって何度も繰り返し見ることになるはずだ。
©2025 The Slate GroupFlow
『Flow』
監督・脚本・音楽╱ギンツ・ジルバロディス
日本公開は3月14日
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。
米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由
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