中国は5日、人口減少に歯止めをかけるための子育て支援策や高齢者支援策を示した。急速に進む高齢化に対処する。
中国の人口は政府の支援策にもかかわらず2024年に3年連続で減少。婚姻の減少、子育てにかかる費用が高いことを受けた出産へのためらいなどが背景にある。一方で60歳以上の人は35年までに少なくとも40%増加し4億人を超えると予想されている。
全国人民代表大会(全人代、国会)向けの2つ文書によると、保育補助金を提供し、就学前教育の段階的無償化を含む保育サービスシステムの「健全な計画」を策定する。
農村部の子ども、出稼ぎ労働者の親と暮らす子どもに対するケアやサービスを強化する。妊娠初期の女性に対するサービスも強化するとした。詳細は明らかにしていない。
農村部および都市部の非就労者の老齢基礎給付の最低額を20元引き上げ、退職者の基礎年金給付の「適切な引き上げ」を行うと発表した。特に農村部と身体障害者のための「公益」高齢者介護サービスを拡大する方針も示した。
李強首相は、政府活動報告で、法定定年退職年齢を「徐々に引き上げる改革を慎重に進める」と述べた。中国は、今年から15年かけて法定退職年齢を引き上げることになっており、男性の退職年齢は60歳から63歳に、女性はホワイトカラーが55歳から58歳に、ブルーカラーは50歳から55歳に引き上げられる。
[ロイター]

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