宣伝活動を見ていて、ふと思った。これは先制攻撃なのではないか。映画のディランは人を不快にする。シャラメはそんなディランとの違いを際立たせることで、ファンがこれからも彼を好きでいられるように「許可証」を提供しているのではないか。
ディランがファンやマスコミを嫌うなら、シャラメはどちらも好きだとアピールする。ディランが名声を敬遠するなら、進んで注目を浴びる。
12月、TikTok(ティックトック)インフルエンサーのハリー・ダニエルズ(Harry Daniels)が彼を待ち伏せし、いきなりディランの曲を歌い出したときも、上機嫌でハイタッチしハグを交わした。レッドカーペットでは記者と踊ってみせた。そうやって、シャラメはディランと正反対の存在になる。@harry.daniels a complete unknown #timotheechalamet #timothéechalamet #bobdylan @Searchlight Pictures ♬ original sound - harry daniels
映画『名もなき者』は欠点だらけだが、シャラメのプロモーション力には頭が下がる。これぞ真の芸術だ。
A Complete Unknown
『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』
監督╱ジェームズ・マンゴールド
主演╱ティモシー・シャラメ、エドワード・ノートン
日本公開は2月28日
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。
米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由
※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます