ブルッキングス・アーバン研究所・税金政策センターは、2016年の米大統領選挙で共和党候補指名争いをリードしている不動産王のドナルド・トランプ氏が提示した家計および法人を対象とする減税案について、実行に移した場合は公的債務が急増するとの分析結果を発表した。
減税案では、全所得層の家計で連邦税が低下するが、上位1%、特にその1%のなかの上位0.1%が最も大きい恩恵を受けるという。
連邦収入は減税実施当初の10年で9兆5000億ドル減少し、公的債務の国内総生産(GDP)比は2036年までに80%上昇する。
税金政策センターのシニアフェロー、ロバートン・ウィリアムズ氏は、トランプ氏の減税案について「予算の穴を広げるだけだ」と指摘。「歳入がこれほど減少すれば、政府は機能しない」との見方を示した。
トランプ氏は今年9月、すべての企業を対象に法人税の最高税率を35%から15%に引き下げることを柱とした税制改革案を発表した。
[ニューヨーク 22日 ロイター]

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