■アレクサンドラ・V・ムサヴィザデ(金融向けAIコンサルティング会社エビデントのCEO兼共同創業者)

誰が勝つかはわからないが、未来がオープンソースモデルにあることはわかっている。それが、(ソースコードを公開していない)OpenAIの土台を弱体化させている。基本モデルの価格はすでに下落傾向にあり、今後の業界の売上は、推論AIやエージェントAIになるだろう。

マスクが買収を申し出た動機が何であれ、OpenAIの役員会はそれを検討する受託者責任がある

マスクの最終的な目的が何なのかは不明だが、分かっているのは、彼が自らリスクを背負ってAI事業に本腰を入れようとはしていないことだ。xAIは開発面でOpenAIに大幅に後れを取っているように思える。

彼の狙いは大きな力を持つ何かを支配することにあるのかもしれないし、あるいは単にOpenAIの成長を遅らせてxAIの業績を改善させる(新たな市場機会をつかむ)ことかもしれない。あるいはOpenAIを解体して競合を排除することかもしれない。

何にせよ、マスクの買収提案は懸念すべき問題だ。マスクがOpenAIを手に入れれば彼に巨大な権力・影響力が集中し、彼の決定が株式相場を動かすことになりかねない。

またOpenAIがマスクの手に渡った場合、多くの顧客がOpenAIから離れていく可能性もある。ツイッター(現X)の二の舞だ。

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「AIの勝者は一人ではあり得ない」
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