だがヨルダンでは人口の半分以上をパレスチナ系が占めており、中東の専門家に言わせれば、彼らの支持を失えばアブドラの立場は危うくなる。
「アブドラ国王は(トランプの提案に)賛成することはできない」と、中東問題研究所のポール・サレム副所長は指摘する。「パレスチナ人に対する民族浄化の片棒を担いでいるなどと思われたら、彼はおしまいだ」
ガザを実効支配してきたイスラム組織ハマスもトランプの計画を非難している。「パレスチナ自治政府とガザの行政の新しい在り方に関する提案なら受け入れる用意があるが、強制移住など問題外だ」と広報担当者は述べた。アブドラの苦悩は当面、続きそうだ。
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