2つの球体と四肢でできたロボットから、ニョンゴはとてつもなく複雑で愛すべきキャラクターをつくり上げた。

本人の姿が見えない作品の演技を絶賛するのはおかしなものだが、ロッザム・ユニット7134は、ニョンゴがこれまでスクリーンで創造したキャラクターの中でもとりわけ忘れ難い。

終盤にはすっきりしない展開もあり、結末は心から満足のいくものではない。ある重要な出来事は妙に急ぎ足で片付けられてしまうし、ラストシーンは感動を呼ぶものの、未解決の謎を残す。

続編の余地を残すために、あえてそうしたのかもしれない。ニョンゴ、パスカルらの豪華声優陣が帰ってくるなら、原作と同じ3部作になるのは大歓迎だ。

とはいえオポッサムの子供たちがうれしそうに繰り返すとおり、愛するものがいつまでもそばにいるとは限らない。

親であること、心のつながり、自然と技術の共生を類いまれな思慮深さを持って掘り下げた映画に、続編が生まれるかどうかも分からない。

だからぐずぐずしないで、今すぐ子供と映画館に駆け付けよう。

©2025 The Slate Group

The Wild Robot

野生の島のロズ

監督╱クリス・サンダーズ

声の出演╱ルピタ・ニョンゴ、ペドロ・パスカル

日本公開は2月7日

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 台湾有事の新シナリオ
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。

米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由

※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます