NSAはまさにそれを恐れていた。敵のスパイ組織がポケモンGO関連のスポットを「国益に関わるターゲットに設置し、ゲームをプレイする情報部員をそこに誘導して、彼らのスマホから情報を収集できるようにする」かもしれないと、あるNSAの元職員は言った。

ただし、この職員は「現実に根拠のある話では全くない」とも付け加えた。

情報機関職員の大半は、機密性の高い施設でポケモンGOのようなゲームをプレイすることはもちろん、個人のスマホ使用も望ましくないと認識していたと、元職員は言う。

NSA本部の多くの職員は、「ポケモン禁止令」に不信感を抱いた。「NSAの近くでそんなことをする愚か者がいるわけがない」というのが一般的な反応だったと、別の元NSA職員は振り返る。

世代間ギャップが浮き彫りに

NSAだけではない。CIAでは職員に「長文の『ポケモンGO禁止』メールが届いた」と、ある元職員は振り返る──CIA流にゲーム名はぼかしてあったが。

だがポケモンGOをめぐる緊急警告に多くの米当局者は懐疑的だ。エネルギー省の元職員によれば、アメリカの核兵器研究の中核であるロスアラモス国立研究所の職員らは同省の専門家からのメモを「笑える」と思ったそうだ。

「ほぼ全員がポケモンGOをやっていた」からだ。

だが「どれ1つ真実ではなかった」
【関連記事】