利幅は薄いものの、家庭内消費向けの酒類販売額は昨年比で増加している。サザングレーザーズのザック・ペルマ上級副社長は、高所得層の消費意欲が堅調な一方で、リーズナブルな価格帯の飲食店にとって「お買い得品」を好む消費者の志向が追い風になっていると述べる。例えば、カジュアルレストランチェーン「チリズ・アップルビーズ」では、5─7ドルのホリデーカクテルを提供しており、最高額は13ドルに設定している。
これは、28ドルのカクテル「ウィービング・ウィーバー」とは比較にならない。ニューヨークの「ディア・アービング」グラマシーパーク店で提供されるオールドファッションド・カクテルで、アルテサナルテキーラ、ジラリキュール風味のアガペーシロップ、アンゴスチュラビターズを使う。ドーマン氏によれば、最近はこの種のクラフトカクテルを「自分へのごほうび」として1杯だけ飲む傾向があるが、かつてはもっと多く飲んでいたかもしれないという。
RNDCのエミリー・スー上級副社長は、飲酒量を減らしたり、THC入り飲料など酒に代わる飲料を試したりする動きもあると指摘する。THCは大麻に含まれる精神活性化合物だ。スピリッツ産業に投資するガベリファンズのジョセフ・ガベリ氏は、愛飲家を高級な銘柄に誘引しようとする酒造メーカーの従来の働きかけが、これまで通り販売増につながるかは未知数だと語る。
(翻訳:エァクレーレン)

米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由