<トランプの再登板でアメリカは権威主義へと向かうのか、それとも保守政権に戻るだけか。権威主義に憧れ法律に敬意を払わない大統領を、アメリカの民主主義政治の理性はどこまで抑制できるか>

アメリカの民主主義制度は、ドナルド・トランプの大統領1期目には辛うじて耐えたが、2度目も耐えられるだろうか。

トランプは今回の選挙戦で、移民の大規模な国外退去と収容所の設置、法執行機関を使った政敵への報復、「国内の敵」の取り締まり、連邦職員の雇用保障を緩和して解雇しやすくすることなどを掲げた。

そして、こうした政策を実行するために就任初日だけ「独裁者になるつもりだ」と語り、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領やハンガリーのオルバン・ビクトル首相など権威主義的な指導者を称賛し続けている。

つまり、アメリカは今、トランプの最悪の衝動を実際の政策にさせないための適切なメカニズムが存在するかどうかという厳しい問いを突き付けられている。

1787年の合衆国憲法の制定以来、この国の民主主義を守ってきた抑制と均衡の仕組みは、十分に機能するだろうか。

トランプは1期目に弾劾訴追を2回受けたが、今回はその心配はない。共和党が支配する議会はむしろ、トランプの圧勝を国民からの負託と受け止める可能性が高い。

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トランプの過激な立法の試みを妨害する唯一の手段
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