トルコのエルドアン政権は2020年、シリア北西部での戦闘を縮小することでロシアと合意。エルドアン大統領は長年、新たにシリア難民が押し寄せることを懸念し、シリア反体制派の大規模な攻勢に反対してきた。

しかし反体制派は今年、アサド氏に対するトルコの姿勢が硬化したことを感じ取っていたと情報筋は言う。エルドアン氏が、軍事的膠着(こうちゃく)状態の政治的解決を前進させるため度重なる申し入れを行ったにもかかわらずアサド氏がそれを拒絶したためだ。この結果シリアは政権側と、複数の反体制派グループの寄せ集めに分断されたままの状態に置かれた。

 

シリア反体制派の情報筋によると、アサド氏がトルコの申し入れを拒絶した後、反体制派はトルコに作戦の詳細を知らせた。「他の方法はもう何年も成功していない。だからわれわれの方法を試してくれ。何もする必要はない。ただ介入しないでいてくれ」というメッセージだったという。

ロイターは、こうしたやり取りの正確な内容を確認できなかった。

トルコのフィダン外相は8日にドーハで演説し、エルドアン大統領がここ数カ月アサド氏に接触を試みたが失敗に終わり、トルコは「何かが起こることを知っていた」と述べた。

一方トルコの外務省高官の1人はこの日、シリア反体制派の攻勢はトルコが「黒幕」ではないし、同意を与えたわけでもないと説明している。

トルコの外務省と国防省は、アレッポ作戦に関するHTSとトルコの認識についてロイターの質問に直接回答しなかった。

トルコ政府高官はロイターに対し、HTSは「われわれから命令や指示を受けておらず、作戦についてわれわれと調整もしていない」と説明。「そういう意味では」アレッポでの作戦がトルコの承認または許可のもとで行われたと言うのは正しくないと述べた。

弱体化したアサド政権