和田秀樹医師の回答
私自身も経験していることですが、シニア年齢に近づいたり、シニア年齢になってしまうと食べられる量が減ってきたり、脂っこいものが苦手になってきます。視力や関節にも影響が出てくることがあります。
実は年を取るほど栄養不足の害が大きくなり、例えばタンパク質が足りないと肌のしわが目立つようになったり筋肉が落ちます。亜鉛が足りないと味覚障害になったり、ED(勃起障害)になったりします。こういうことは若い頃にはあまり起こりません。
ということで、有益だといわれるものばかり食べるような栄養の偏りは避けたほうがよく、可能なら1日30品目を目標に雑食を心がけたほうが好ましいです。そういう点では外食やコンビニ弁当など品目の多いものを取ったほうが賢明です。
また、食が細くなることでの栄養不足を避けるためには、ベジファーストといわれるような野菜を先に食べる食べ方も好ましいとは言えません。野菜でおなかがいっぱいになると、肝心のタンパク質や十分なカロリーが取れない恐れがあるからです。
若い頃(40代くらいまで)と違って、栄養は十分取ったほうがいいので、先に肉やおかずから食べるようにするといいでしょう。年に合わせて健康常識や栄養常識を変えていくことが必要です。
──和田秀樹(精神科医)

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