今年の春にDTEKの太陽光発電所2カ所がロシア軍の攻撃を受けたときも、損傷したパネルと変圧器の交換を行って電力を復旧させるまでに7日しかかからなかった。

石炭火力発電所が同様の被害を受けたときには、3〜4カ月かかったという。

「それが、集中型の電源といわゆる分散型の電源の違いだ。分散型の方が集中型よりもはるかに柔軟性があり壊れにくい」とティムチェンコは説明した。

 

ウクライナのエネルギーインフラを狙う上で変圧器を破壊してもあまり効果がないと知ったロシア側は3月以降、作戦を変更して発電施設を狙うようになった。

米国務省のジェフリー・パイアット次官補(エネルギー資源担当)は、ウクライナの発電能力の50%が失われていると指摘するが、それでも原子力発電、水力発電および新たに建設された再生可能エネルギー施設を通して電力供給は続いている。

ウクライナのエネルギーシステム再建において重要な役割を果たしているのが国際的なパートナーシップだ。DTEKはアメリカのGEベルノバやハネウェルなどと共同で、風力発電やバッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS)の開発に取り組んでいる

エネルギー独立への戦略転換
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