<インドとパキスタンの軍事的緊張は高まるが、テロの本質的なリスクは、国内のムスリム社会と多数派ヒンズーとの関係にある。政治的締め付けと宗教的対立が新たな自発的テロを生む>

邦人も犠牲となった2008年ムンバイ同時多発テロ以来の大規模テロに直面したインドの今後の動向を考える。

ウクライナや中東で紛争が続く中、今後は南アジアで緊張が高まっている。4月下旬、インド北部ジャム・カシミール準州のパハルガム近郊で、外国人を含む観光客を標的とした銃撃テロが発生し、ヒンドゥー教徒の観光客など26人を殺害された。

実行したのはパキスタンの過激派組織とされ、外務省などの情報によると、パキスタンを拠点とするイスラム過激派ラシュカレ・タイバの分派組織とみられる「抵抗戦線(TRF)」が関与したというが、実行組織のベールが明らかにされることはない可能性が非常に高い。

それ以降、パキスタン政府が絡む国家テロと位置付けるインドは、パキスタン領内への攻撃を強化するなど、両国の間では軍事的な緊張が高まっている。国際社会は、核保有国同士の緊張に冷静を保つよう両国に促している。

断続的に続くインド国内でのテロ
【関連記事】