さらに、ここには遊具を背にしたベンチがフェンス外周に置かれている。こうすることによって、物色中の犯人にいち早く気づける。SP(要人警護官)の立ち位置や視線方向と同じスタンスのベンチだ。これも城壁に立つ見張りのイメージと重なる。子供を守りたければ、子供を見るのではなく、子供を見ている人を見なければならない、というわけだ。この遊び場は、物色も接触も困難な「入りにくく見えやすい場所」である。
このように、海外では犯罪機会論が自然に(無意識に)実現されてきた。しかし、日本ではそうはならない。日本人が意識して取り組まなければ、安全な場所は作れないのである。
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。
米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由
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