newsweekjp_20250520093143.jpg
産総研計量標準総合センターの臼田孝・総合センター長 筆者撮影

さらに、時間の設定は地球を超え、月に拡張されようとしている。アメリカ政府は24年4月、月での標準時「協定月時間(Coordinated Lunar Time; LTC)」を他国と連携して26年末までに策定するようにNASA(アメリカ航空宇宙局)に指示した。

これは、17年から進められているアルテミス計画(有人月面着陸ミッション)で月周囲や月面で測位衛星を使ったり、将来的に月探査や月滞在をしたりするときに利用することを想定したもの。月の重力は地球の6分の1なので、地球よりも24時間当たり58.7マイクロ秒だけ時間が速く進む。そのため、地球の協定世界時(UTC)との変換を可能にしたり、月ミッションの参加国が共通のタイムゾーンを持ってコミュニケーションをしやすくしたりすることが目的だ。
【関連記事】
ニューズウィーク日本版 進化するテロリズム
2026年10月6日号(9月29日発売)は「進化するテロリズム」特集。

9.11から25年。安価なドローンとAIとSNSの普及で、テロ組織は力を蓄え、脅威を増している

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます