住民も同様だ。「歩道を設けてほしい」という要望はよく出る。安全に歩ける道路空間がほしいという意味だが、この要望をまともに受け止めてしまうと予算や用地を確保するのが難しい。実現するまでに時間がかかってしまう。
身近な例で考えてみてほしい。かつて通った通学路は、自身が児童・生徒だった頃より改善されているだろうか。
小学校の通学路については、意識の高い地域もある。しかし、中学校や高校になると広域になり、通学する学校も分散するため、取り組みは手薄だ。対策されていないところも多い。子供たちが事故を起こさないよう注意し、ドライバーもハラハラしながら運転に気を付けることで、なんとか安全が保たれている場所も多い。
このように通学路の事故はどこで起きてもおかしくない。少子化の今日、安全対策の優先順位は極めて高い。事故が起きてから合同点検をするのではなく、未然に事故を防止する仕組みと組織づくりが急務だ。
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