[17日 ロイター] - <為替> ユーロ圏の経済指標が軟調だったことを受け、ドルが対ユーロで上昇。英ポンドは欧州連合(EU)離脱を巡る2回目の国民投票が実施されるのではないかとの期待から上昇した。EU統計局が発表した12月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)改定値は前年比1.6%上昇となり、11月の1.9%上昇から鈍化した。[nL3N1ZH35D]こうした中、ドルはユーロ<EUR=>に対し1.1367ドルと、約2週間ぶりの高値に上昇した。
今週は15日にドイツ連邦統計庁が2018年の国内総生産(GDP)速報値は前年比1.5%増となったと発表。5年ぶりの低い伸びとなり、前年からの減速が浮き彫りとなった。[nL3N1ZF397]これを受け、ユーロは15日以来、対ドルで0.80%下落している。
英ポンドは対ユーロ<EURGBP=>で2カ月ぶりの高値を更新。合意なき離脱は回避できるとの見方からポンドは上昇していたが、離脱の是非を問う2回目の国民投票実施に向けた観測が高まったことで、午後に入り上げ幅を拡大した。
ポンドは対ドル<GBP=>でも上昇。0.77%高の1.298ドルと、昨年11月15日以来の高値を付けた。市場では週内のポンドは比較的狭い範囲での動きになるとの見方が大勢。
<債券> 国債利回りが上昇。予想を上回る経済指標や米中貿易交渉の進展期待を背景に、指標10年債利回りは約3週間ぶりの高水準となった。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が17日、ムニューシン米財務長官が中国の輸入品に課されている関税の一部または全部を撤廃することを協議していると報道。これを受け、米債利回りはこの日の高値を付けたが、財務省の報道官が報道を否定すると伸び悩んだ。[nL3N1ZH4LW]
今週の社債入札も米債利回りの押し上げにつながった。市場関係者によると、ディーラーが債券引き受けコストを一定にするために米国債を売却したほか、投資家が社債取得のために米国債の持ち分を減らしたという。
一方、過去最長となっている政府機関の一部閉鎖や英国のEU離脱に関する不透明感が重しとなり、米債利回りは狭いレンジ内にとどまった。
指標10年債利回り<US10YT=RR>は2.761%と約3週間ぶりの高水準。その後は前日終値比2ベーシスポイント(bp)高い2.749%で推移している。
米財務省が行った130億ドルの10年物インフレ指数連動債(TIPS)入札は、最高落札利回りが0.919%と、昨年11月に行われた前回入札の1.109%を下回った。[nL3N1ZH4GN]
<株式> 続伸。米中通商問題の解決期待が高まる中、投資家心理が上向き、工業株が買われた。
ムニューシン財務長官が、対中関税の一部もしくは全てを撤廃することを協議しているとのWSJ報道を受け、株価は午後の取引で上昇。ロバート・W・ベアードのマネージング・ディレクター、マイケル・アントネッリ氏は、市場の反応は、貿易戦争が終わることを誰もが切望していることを示していると説明した。
トランプ米大統領はこの日、米国のミサイル防衛強化に向けた新戦略「ミサイル防衛見直し(MDR)」を発表。[nL3N1ZH4IE] これを受け、防衛関連株が軒並み買われ、ノースロップ・グラマン<NOC.N>は3.3%、ロッキード・マーチン<LMT.N>は2.4%、それぞれ上昇した。
一方、モルガン・スタンレー<MS.N>は決算が圧迫材料となり、4.4%安となった。同社の第4・四半期決算は利益が予想に届かなかった。[nL3N1ZH3UC]
動画配信サービス大手ネットフリックス<NFLX.O>は、決算発表を受けて引け後に下落した。
<金先物> 対ユーロでドルが強含んだことに伴う割高感などに圧迫され、小反落。中心限月2月物の清算値は前日比1.50ドル(0.12%)安の1オンス=1292.30ドル。
米労働省が朝方発表した12日までの1週間の新規失業保険申請件数は、季節調整済みで前週比3000件減の21万3000件と、市場予想(ロイター調べ)の22万件を下回った。良好な統計を受けて、外国為替市場ではドルが対ユーロで強含みに推移。ドル建てで取引される金塊などの商品の割高感につながり、金に売り圧力がかかった。
ただ、米政府機関閉鎖の長期化懸念や英国のEU離脱問題、さらに米中通商協議の行方など、国際情勢の先行き不透明感が安全資産とされる金の下値を支えたほか、米連邦準備制度理事会(FRB)高官らが最近相次ぎ追加利上げに慎重姿勢を示していることも金利を生まない資産である金の相場には追い風となった。
<米原油先物> 米石油製品在庫の急増や世界的な需要減退懸念などを背景に売りが優勢となり、3日ぶりに反落。米国産標準油種WTIの中心限月2月物の清算値は前日比0.24ドル(0.46%)安の1バレル=52.07ドル。3月物の清算値は0.25ドル安の52.36ドルだった。
米エネルギー情報局(EIA)が16日発表した在庫週報では、ガソリンおよびディスティレート(留出油)在庫がいずれも予想を上回る大幅な積み増し。加えて、米国内の原油生産量が記録的な高水準である日量1200万バレルに近づいていることが明らかになったことも相場の重しとなった。米国の増産傾向で石油輸出国機構(OPEC)主導の協調減産効果が相殺されるのではないかとの観測が浮上する中、OPECがこの日公表の月報で、2019年のOPEC産原油の需要が前年から日量91万バレル減少するとの予測を示したことも投資家心理を圧迫。相場は午前中に一時50.98ドルまで下落した。
売り一巡後は値頃感から買い戻しが入ったものの、米中関係の一段の悪化が両国をはじめ世界的なエネルギー消費の減退を招くのではないかとの懸念が上値を抑える形となり、マイナス圏にとどまった。
ドル/円 NY終値 109.23/109.25 <JPY22H=>
始値 108.86 <JPY=>
高値 109.39
安値 108.69
ユーロ/ドル NY終値 1.1395/1.1400 <EUR22H=>
始値 1.1398 <EUR=>
高値 1.1408
安値 1.1370
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 105*26.50 3.0749% <US30YT=RR>
前営業日終値 105*26.50 3.0750%
10年債(指標銘柄) 17時05分 103*06.50 2.7504% <US10YT=RR>
前営業日終値 103*12.50 2.7290%
5年債(指標銘柄) 17時05分 100*07.25 2.5758% <US5YT=RR>
前営業日終値 100*11.75 2.5450%
2年債(指標銘柄) 17時05分 99*27.75 2.5699% <US2YT=RR>
前営業日終値 99*29.13 2.5470%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 24370.10 +162.94 +0.67 <.DJI>
前営業日終値 24207.16
ナスダック総合 7084.46 +49.77 +0.71 <.IXIC>
前営業日終値 7034.69
S&P総合500種 2635.96 +19.86 +0.76 <.SPX>
前営業日終値 2616.10
COMEX金 2月限 1292.3 ‐1.5
前営業日終値 1293.8
COMEX銀 3月限 1553.6 ‐10.2
前営業日終値 1563.8
北海ブレント 3月限 61.18 ‐0.14
前営業日終値 61.32
米WTI先物 2月限 52.07 ‐0.24
前営業日終値 52.31
CRB商品指数 179.7566 +0.1164 <.TRCCRB>
前営業日終値 179.6402
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