化学兵器禁止機関(OPCW)がまとめた機密報告書によると、過激派組織「イスラム国」とシリアの反体制派との戦闘で化学兵器のマスタードガスが使用されていたことが分かった。

 「イスラム国」がイラクとシリアで化学兵器を入手・使用している可能性がさらに高まった。

 ロイターが確認した10月29日付の同報告書は、今年8月21日にシリア北部のアレッポ北方の町で「少なくとも2人が硫黄マスタードを浴びた」と結論付けている。死亡した乳児を調べたところ、マスタードガスに似た症状がみられたという。

 報告書は「イスラム国」について言及していないが、外交筋によると、この化学兵器が同組織と反体制派組織との戦闘で使用されたと明らかにした。

 ある関係筋は、使用された化学兵器について「イスラム国」が独自に製造したものなのか、同組織がシリア政府が備蓄していた未申告の兵器を入手したのか、まだ分かっていないと語った。

 報告書は今月中に国連の潘基文事務総長に提出される。

[ハーグ 5日 ロイター]
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