国民からの「減税」「負担の軽減」を求める声は、いっそう高まっている。しかし、日本政府はそのような声への反応は鈍い。「聞く力」を最も発揮してほしい場面のはずだが、その実態は「聞き流す力」なのかもしれない。

全ての政治の役割は、煎じ詰めれば「不安対策」。国民の将来への不安に不感症の政府では困る。

司馬遼太郎は「江戸時代の奈良は天領だったために税が安く、それが人情の穏やかさにつながった」という趣旨のことを書いている。これが正しいとすれば、税金が上がれば人情は荒れていくことになる。

ガチョウもそろそろ暴れだすかもしれない。

◇ ◇ ◇
【恐れていたこと】

とあるサラリーマンが給与明細を見ようと封筒を開けた。すると経理の手違いで、中身は空っぽだった。

男は思った。

(恐れていたことがついに起きてしまった。税金と社会保険料が私の給料を追い越したのだ)

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