[東京 25日 ロイター] - 日立建機<6305.T>は25日、2019年3月期連結業績予想を上方修正した。4─9月期の業績上振れを反映させた。米中貿易摩擦の影響も出ていないという。
売上高に当たる売上収益は前年比2.2%増の9800億円(前回予想9500億円)に上方修正した。減収予想は一転、増収予想となった。
会見した桂山哲夫専務は上方修正の理由について「当初思っていたよりも上期で約300億円(売り上げが)乗った」と説明、上期の上振れ分をそのまま業績予想に反映させたことを明らかにした。下期予想は据え置いた。
利益予想も上方修正。調整後営業利益予想を前年比2.8%減の910億円(前回予想840億円)に、最終利益予想を同15.0%減の510億円(同490億円)に、それぞれ引き上げた。
利益は減益予想には変わりはないが、同社は為替予想を慎重にみており、その影響を除けば増益予想となる。
10月から来年3月までの想定為替レートは1ドル100円、1ユーロ120円、1中国元15.5円、1豪ドル79円。為替は調整後営業利益を195億円下押しするとみている。
桂山専務は為替予想について「経済が不透明であることを踏まえている。今は堅くみておくべきだろう」と述べ、あえて円高方向を想定していることを明らかにした。
建設機械業界を巡っては、23日に決算を発表した米キャタピラー<CAT.N>が米中貿易摩擦影響などによる材料費の上昇に言及したことから、株が大きく売られた。
桂山専務は同社への影響について、「中国からの購入は本当にわずか」とした上で、「コスト増はキャタピラーとはだいぶ様相が違い、影響はない」と述べた。中国での販売状況についても「特に売り上げが減っているということはない」と語った。
2018年4─9月期は、売上収益は前年比11.4%増の4904億円、調整後営業利益は同55.9%増の533億円、最終利益は同30.2%増の302億円だった。
未定だった1株当たりの中間配当は43円に決定。前期の中間配当は36円だった。
(志田義寧)