一致していると思い込み、当たったほうを過大評価

「超常現象が見える理由」(日経サイエンス14年2月号)に興味深い事実が提示されている。予知夢を見たと考えている人が書いたと思われる日記を学生に読ませる。その日記の中には、当人が見た夢の内容と実生活で起きたことが書かれている。当然、その中には夢と現実が一致するものもあれば、しないものもある。「これを読んだ後に思い出せる限り多くの夢を挙げてもらったところ、実際の出来事とたまたま合致した夢については約60%を覚えていたのに、そうでない夢は40%しか覚えていなかった」

当たった夢の裏には、相応の外れた夢がある。一致していると思い込みたくなり、当たったほうを過大に評価する。しょせんその程度のものと思って楽しむ分にはいいかもしれないが、予言を過大評価しても得られるものはない。そんな、当然の教訓が得られる一冊として読んでみるのが妥当である。

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 台湾有事の新シナリオ
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。

米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由

※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます