「敵失」をなぜかスルーした枝野氏
だが、枝野氏はこうした点をスルーする。政治的な立場が「リベラル」でも「保守」でもなんでもいいのだが、貧困層を減らし、枝野氏が目指す人々が支え合う社会なるものをつくるためにも、スタンダードなマクロ経済政策は大切であり、適切な政策ブレーンを選ぶ必要がある。
その上で、気になったのは本書に選挙戦略と政権構想がないことだ。後半は実現したい政策の羅列となっていて、与野党で注目されている消費税の減税についても、いかようにでも読める記述がある。それも彼なりに踏み込んだものなのだろう。だが、それでは弱い。
枝野氏はどのような方法で来る衆院選で勝とうとしているのか。仮に首相になったとして、どのようなメンバーで政権を担おうとしているのか。具体的な名前はなくとも、内閣の構想くらいは知りたいのだがどうにも判然としない。政権への本気度はそこで示されるのだが......。
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