[ストックホルム 3日 ロイター] - スウェーデン中央銀行は3日、政策金利をマイナス0.5%で据え置いた。また、年末に向けて慎重に金融引き締めを開始するとの見通しを維持した。
中銀が政策を決定する上で注視しているCPIF(住宅ローンの影響を除く消費者物価指数)の上昇率見通しは、今年・来年ともに1.9%から2.1%に引き上げた。
CPIFは数年にわたり中銀目標の2%を下回っていたが、昨年初めにこの水準に復帰した。
ただ中銀は、エネルギー価格の上昇とクローナ安といった一時的要因がCPIF上昇の背景にあると警戒している。
イングベス総裁は記者会見で「インフレ圧力が足元穏やかで、海外の不透明性は増したと認識している」とした上で「こうした状況を踏まえ、利上げを年末まで先送りするとの従来見通しを維持することが最も適切と判断される」と述べた。
声明文では「経済活動は力強く、インフレ率は目標の2%に近い水準にある。しかしインフレ圧力は緩やかで、金融政策はインフレ率が目標に近い水準を維持できるよう引き続き緩和的とする必要がある」と指摘した。
また、欧州中央銀行(ECB)の引き締めに先んじて動き、クローナの急伸を招くことを避けようとしていることも、中銀の慎重姿勢の要因となっている。
クローナは中銀の声明発表後、年末に向けた利上げ方針が改めて示されたことで上昇した。
利上げ開始時期を巡り、アナリストの見解は依然分かれている。
インフレの伸びは今後もさえず、世界的な関税引き上げやイタリア経済、ハト派的なECBといった懸念要因で中銀がより慎重になり、引き締め開始時期が来年にずれ込むとの見方もある。
中銀は「クローナの上昇は予想より弱く、エネルギー価格の上昇が加速すれば、今後1年のインフレ率上昇は前回の予想を上回るだろう。ただ長期的には、CPIFの見通しに変わりはない」との見方を示した。
会合では、オルソン副総裁が3回連続で25ベーシスポイント(bp)の利上げを主張。
フローデン副総裁は、最初の0.25%ポイントの引き上げは9月か10月との政策金利の方向性に支持を表明した。
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