トランプ支持者には「アメリカが'影の国家(ユダヤ人、FBI、リベラルなどのエリート・ネットワーク)'に乗っ取られている」という陰謀論を標榜するQ-Anonをはじめ、現在のアメリカ合衆国をそもそも信頼していない者が目立つ。それだけ現実が彼らの望むものとかけ離れているのだろうが、そのなかで「不当な公権力」への被害者意識や義憤が強いほど、「自分で自分を守らなければならない」となる。

トランプ大統領に「待機」を命じられた右派民兵にとって、トランプ氏に不利と考えられる郵便投票は、まさに不当な公権力による謀略以外の何物でもなく、郵便投票を支持する者を「同じアメリカ人」とはみれなくなっていても不思議ではない。

こうしてみると、アメリカ人が誇ってきた民主主義は、今や一周回って途上国のものに近づいているように映る。この状況は、今回の選挙でトランプ大統領が勝っても負けても大きく変わらないとみられる。トランプ大統領は国内分裂を促してきたが、彼だけがその原因ではなく、トランプ大統領の登場そのものが、アメリカがすでに分裂していた結果なのだから。

※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。

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