<プーチンが演出した「完璧な」までの米ロ会談...ロシア側から見ればトランプに礼を言いたくなるレベル>

アラスカで8月15日に行われたトランプ米大統領との米ロ首脳会談で、ロシアのプーチン大統領が口にした主張は論理的に見て荒唐無稽なものだった。

プーチンはまだ自分たちの支配下にない領土を要求した。従来のばかげた主張からほんの少し譲歩したが、それでもロシアの他の支配地域の10倍もの土地との交換をウクライナ側に要求し続けている。にもかかわらず、プーチンは嘲笑にも拒否にも遭わず、望むものを手に入れた──威信の大幅な強化とウクライナ併合を進めるための時間稼ぎだ。なぜこんなことが可能だったのか。

①ロシア外交を取り仕切るプーチン(72)、ラブロフ外相(75)、ウシャコフ外交政策顧問(78)の3人は、働き盛りの時期に旧ソ連の崩壊を経験し、深いトラウマを抱えている。もはや存在しない国で生まれたことを想像してほしい。彼らの目標は誇りの回復だ。プーチンにとって、米ロ首脳会談は最も重要な心理的勝利をもたらした。ロシアは再び超大国になったのだ。

あきれたことにトランプは会談後、「わが国が世界一で、ロシアが2番だ」とFOXニュースに語った。「プーチンの頭脳」と呼ばれる右派の思想家はロシアのSNSでこう叫んだ。「完璧な首脳会談を祝福しよう。全てを勝ち取り何も失わなかった」

トランプはプーチンに対等な地位を与え、米ロが協議によって世界を互いの勢力圏に分割する構想にお墨付きを与えた。

プーチンが描いた「アラスカ会談は日常の一部」
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