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SCOTT OLSON/GETTY IMAGES (TRUMP), EVA MARIE UZCATEGUIーBLOOMBERG/GETTY IMAGES (HALEY AND DESANTIS), LEAH MILLISーREUTERS (BIDEN)

またしても大接戦になる?

一方、2期目を目指す民主党のジョー・バイデン大統領も、党内の対抗馬であるディーン・フィリップス下院議員と作家のマリアン・ウィリアムソンを大きくリードしている。そもそも、この2人のライバル候補が立候補していることを知っている有権者は1%もいないのではないか。

つまり、よほどのことがない限り、24年大統領選は、トランプとバイデンが激突した20年の「再戦」になりそうだ。

では、この2人のどちらが勝つのか。現時点では、全くの互角と言っていい。

それでも、選挙戦に影響を及ぼす外的要因が5つある。そのうち3つはどちらの有利にも働く可能性があり、2つはトランプの有利に働く可能性がある。

■年齢

この点を指摘するのは無礼と言われるかもしれないが、統計上は無視できない。

トランプは77歳で、見てのとおり不健康な体形をしている。相次ぐ法的トラブルによるストレスも考えれば、健康問題が生じる可能性は著しく高い。

しかし、81歳のバイデンも既にアメリカ人男性の平均寿命を大きく超えていて、しかも世界で最もストレスのかかる職に就いている。

健康状態への懸念は有権者の判断にも影響を及ぼす。

前回の大統領選で78歳のバーニー・サンダース上院議員が民主党の候補者指名を獲得できなかったのは、出馬表明後に心臓発作を起こしたことも一因だった。

不確定要素の1つは、トランプの副大統領候補がまだ決まっていないことだ。

大統領候補が高齢であれば、副大統領候補の人選に関心が集まってもおかしくない。大統領にもしものことがあった場合に昇格するのは副大統領だからだ。

その点、バイデンの副大統領であるカマラ・ハリスは有権者の人気が乏しい。トランプは、ハリスよりも人気のある人物を副大統領候補に選ぶべきだ。

有利になるのは?──どちらとも言えない。

■第3の候補

アメリカの2大政党の評価は地に落ちている。

22年の中間選挙では、無党派層の割合が31%にも達した。米大統領選では、有権者が民主党と共和党の候補者に満足できない場合、「第3の候補」が名乗りを上げる可能性が高まる。

既に、故ロバート・F・ケネディ元司法長官の息子であるロバート・ケネディJr.が無所属候補として選挙戦を戦っている。民主党保守派のジョー・マンチン上院議員も、第3政党からの出馬の可能性をちらつかせている。左派の黒人大学教授であるコーネル・ウェストも名乗りを上げている。

陰謀論に傾斜しているケネディは、トランプとバイデンの両方から等しく票を奪うとみられているが、マンチンとウェストは明らかにバイデンから奪う票のほうが多いだろう。

有利になるのは?──主としてトランプ。

現時点ではトランプが優勢か
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