さらにこれは犯罪の領域だが、4月29日付の英エコノミスト誌は、アフガニスタン産のヘロインがウクライナ領を通ってオデーサ(オデッサ)港などから西欧に流出していると報じた。戦争でロシアとウクライナのマフィアの協力が途切れ、ルートに変更が起きている。ウクライナは、欧州に大量のタバコも密輸している。

そして「傭兵隊長」プリゴジン。17世紀に起きた三十年戦争の花形ワレンシュタイン傭兵隊長は、増長した挙げ句、雇い主の神聖ローマ皇帝に暗殺された。プーチン大統領を罵ったプリゴジンも、そろそろ粛清される頃だ。

ウクライナ、ロシアは一筋縄では理解できない。ロシア国民の大多数は戦争を嫌がりながらも、負けたくはない。生活の安定を何よりも重視し、プーチン、そしてそれに続く指導者への支持をやめないだろう。

ウクライナ戦争、ロシアについてはAI(人工知能)に手を加え、「Aは、実はBを意味する」などとねじ曲げておかないと機能しない。不条理AIとでも言おうか。

ニューズウィーク日本版 台湾有事の新シナリオ
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。

米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由

※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます