1922年、第1次大戦の敗戦でフランスなどから過大な圧力を受けていたドイツは、新興のソ連と「ラパッロ条約」を結んで世界に衝撃を与えた。この条約はソ連に戦時中獲得した領土を返還するとともに、経済・軍事面での協力を進めることとし、両国をそれまでの国際的孤立から救い出した。敗戦国を追い詰めるとこうなる。

今後の日本も、台湾有事などをめぐってアメリカから大変な圧力を受けるだろう。そのときの日本のラパッロ条約は、中国との提携ということになる。筆者は中国の集権体質が嫌いだから、そうならないでほしいし、幸いなことに日本での大勢は、「日米同盟保持。しかし日本は自主防衛力を強化」の方向に傾いている。

今、国会での防衛予算審議では、増税の是非だけでなく、こうした安保政策の根幹の議論も聞かれる。岸田首相も質問を正面から受け止め、世間に分かりやすい言葉で説明し、かつ余計な言質を与えない。面白い。時々、国会論戦を見ることにする。