8月以降の外貨準備の急減は、人民元買い(ドル売り)介入をかつてない規模で行ったことが主因の一つであると指摘しましたが、今後、人民元取引の拡大に伴い、そのコストはより大きくなっていきます。中国では景気テコ入れのための金融緩和が続く一方で、米国は利上げ局面に入ります。元安(ドル高)圧力が高まる可能性があるなか、それを元買い(ドル売り)介入で阻止しようとすればするほど、外貨準備は減り、さらなる元安観測や資本逃避懸念が高まるというスパイラルに陥る可能性が否定できなくなります。人民元暴落シナリオです。通貨当局が為替介入を減らした結果、元安となっているのであれば、外貨準備の無駄遣いは抑えられ、こうしたリスクシナリオ発生の可能性を低めることができるとみています。